投資で損しても『得』になる?元本割れの税制活用術
先に結論を言います。「損」は使い方次第で武器になります
投資を始めて、含み損(がんみそん)、つまり「買った値段より今の値段が下がっている状態」を見るのって、本当に怖いですよね。
でも、正直に言うと…私も最初は損が出るたびに「もう投資やめようかな」と思っていました。
この記事では、「損した=終わり」ではなく、「損を税制上のメリットに変える方法」をお伝えします。
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はじめまして、結衣です。元メーカー勤務OLで、今はブログと投資で生活しています。
そもそも「元本割れ」ってどういう状態?
元本割れ=「損したこと」と同じ
元本(がんぽん)とは、最初に投資に使ったお金のことです。
たとえば10万円で株を買ったとして、今8万円の値段になっていたら、2万円の元本割れです。
「損してる…もう売りたくない」と思う気持ち、すごくわかります。
私の場合: 投資を始めた2年目に、保有していた投資信託が一時マイナス15%になりました。当時は毎朝スマホを開くのが怖かったです。
でも、その「損」を正しく使う方法を知っていたら、怖さが少し和らぐかもしれません。
- 元本割れ=「今の評価額が買値より低い」状態
- 「含み損」とも呼ばれる(まだ売っていない損)
- 売って確定した損を「実現損」という
- この「実現損」には、税制上のメリットがある
知らないと損する「損益通算」のしくみ
利益と損失を合わせて税金を計算できる
損益通算(そんえきつうさん)とは、投資での利益と損失を合算して税金を計算できる制度のことです。
たとえば、A株で5万円の利益が出て、B株で3万円の損失が出た場合を考えてみましょう。
損益通算を使えば、課税対象は「5万円-3万円=2万円」だけになります。
ポイント: 利益だけに税金がかかるのではなく、損失を差し引いた金額に税金がかかります。結果として、払う税金が減るのです。
- 株式の譲渡益(売って得た利益)には通常20.315%の税金がかかる
- 損失があれば、その分だけ課税される金額が減る
- 同じ年の利益と損失なら自動で相殺される場合もある
- ただし、特定口座(源泉徴収あり)を使っていることが前提
詳しくは投資 リスク 怖い 初心者についての記事でも解説しています。

長期投資のイメージ。短期的な下落も、長い目で見ると小さな波になることがあります。
さらに強力な「繰越控除」という武器
今年の損を、来年以降の利益にぶつけられる
繰越控除(くりこしこうじょ)とは、今年の損失を来年以降3年間にわたって利益と相殺できる制度のことです。
たとえば今年10万円の損が出た場合、損益通算しても相殺しきれなかった損失を来年・再来年の利益に使えます。
私の場合: 投資2年目に実現損が出たとき、確定申告で繰越控除の申請をしました。翌年に利益が出たとき、その損と相殺できて税金が少なくなったのを体感しました。
- 繰越できる期間は最大3年間
- 毎年確定申告が必要(申告し忘れると使えなくなる)
- 特定口座(源泉徴収あり)でも、繰越には確定申告が必要
- NISA口座(非課税口座)の損失は使えないので注意
要するに、「今年の損は来年への貯金」になるわけです。
「損出し」という戦略を知っていますか?
意図的に損を確定させて税金を減らす
損出し(そんだし)とは、含み損のある銘柄をあえて売って損を確定させ、税金を減らすテクニックです。
「え、わざと損するの?」と思いますよね。でも、これが実は合理的な場合があるんです。
たとえばこんなシナリオを考えてみましょう。
- A株で10万円の利益が出ている
- B株で5万円の含み損がある
- このままだとA株の利益10万円に約2万円の税金がかかる
- B株を売って損を確定させると、課税対象は5万円になる
- 税金は約1万円に減る=1万円の節税
ポイント: B株を売った後に同じ銘柄を買い直せば、ポジション(保有状態)はほぼ同じままで、税金だけ減らせることがあります。ただし、手数料や価格変動のリスクがある点は必ず考慮してください。
これは「損を戦略的に使う」という発想の転換です。

私もこんなふうに、自宅でゆっくり資産状況を確認しながら戦略を考えることがあります。
NISAと損益通算の落とし穴
NISA口座の損失は使えない
NISAは利益に税金がかからない、とても便利な制度です。
でも、NISA口座で出た損失は、損益通算や繰越控除に使えないというデメリットがあります。
これは多くの初心者が見落とす盲点です。
- NISA口座:利益は非課税。でも損失は使えない
- 特定口座(課税口座):利益に税金がかかる。でも損失は活用できる
- NISAだけで運用していると、損の税制メリットがゼロ
どちらの口座で何を持つかは、じっくり考える価値があります。
詳しくはつみたてNISA 40万円 5年 売却判断についての記事でも書いています。
私の場合: NISAと特定口座を両方使うことで、非課税メリットと損失活用を状況に応じて使い分けています。ただしこれは私個人の運用方法であり、正解は人によって違います。
損を恐れすぎると、長期投資で失敗する理由
「損が怖い」という感情が判断を狂わせる
損を恐れるあまり、ちょっと下がっただけで売ってしまう。これが長期投資の一番の失敗パターンです。
実は私も最初はそうでした。含み損が出るたびに売って、また買って…手数料だけがかさんでいました。
- 短期の値動きに反応して売り買いを繰り返すと、コストがかかる
- 「損したくない」気持ちが冷静な判断を妨げる
- 損の使い方(税制活用)を知ると、少し余裕が生まれる
- 長期投資では「どうせ3年後に利益が出れば損は相殺できる」という視点が大事
損を「失敗の証拠」ではなく「使えるカード」として見られるようになると、投資への向き合い方が変わります。
長期投資とリバランスについては投資 長期 リバランス 資産配分 見直しについての記事も参考にしてみてください。
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まとめ:損は「終わり」じゃなく「始まり」
今日から使える3つのポイント
ここまで読んでくれてありがとうございます。難しく感じた部分もあったかもしれません。
でも、大事なことは3つだけです。
- 損益通算:同じ年の利益と損失を合算して税金を減らせる
- 繰越控除:今年の損を最大3年間繰り越して使える(確定申告が必要)
- 損出し:あえて損を確定させて税金を減らす戦略。ただし手数料とリスクに注意
投資にはリスクがあり、損が出ることもあります。でも、損の使い方を知っているだけで、同じ損でも結果が変わることがあります。
結論: 元本割れは怖いけれど、税制を味方につければ「戦略の一部」になります。まずは特定口座での運用と確定申告の仕組みを、自分のペースで理解することから始めてみましょう。
これはあくまで私個人の体験と理解に基づくものです。具体的な税務処理については、税理士や公式情報を確認されることをおすすめします。
最後まで読んでくれてありがとう 🌸
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Q.投資で元本割れしたら確定申告は必要ですか?▼
損益通算だけなら特定口座(源泉徴収あり)で自動処理される場合もありますが、繰越控除を使うためには毎年確定申告が必要です。申告し忘れると繰越の権利が消えてしまうため、損が出た年は申告することをおすすめします。詳細は国税庁のサイトや税理士にご確認ください。
Q.NISA口座で損が出ても損益通算できますか?▼
残念ながら、NISA口座(つみたてNISAや新NISAを含む)で出た損失は、損益通算や繰越控除に使えません。NISAは利益が非課税になる代わりに、損失の税制メリットも得られない仕組みです。特定口座と使い分けることを検討してみてください。
Q.損出しってやり方を間違えると損しますか?▼
損出しは取引手数料や価格変動のリスクがあるため、やり方によっては意図した節税効果が得られないこともあります。売った後に価格が急上昇した場合など、結果的に不利になるケースもあります。あくまで自己判断・自己責任で行い、不安な場合はFPや税理士への相談をおすすめします。
Q.繰越控除は何年間使えますか?▼
繰越控除は損失が出た年の翌年から最大3年間使えます。ただし毎年確定申告を行うことが条件です。一年でも申告を忘れると、その後の年に繰り越せなくなるため注意が必要です。投資を続けるなら、確定申告を習慣にするのが得策です。
Q.投資初心者は特定口座とNISAどちらを使えばいいですか?▼
どちらにも特徴があります。NISAは利益が非課税になるメリットがあり、長期積立に向いています。特定口座は損失を税制に活用できます。多くの場合、両方を目的に応じて使い分けるのが一般的です。ただし最適な選択は個人の状況によるため、まずは少額から始めて自分に合った方法を探すのをおすすめします。