つみたてNISA3年目に「売りたい」と思った話

📅 公開: 2026/8/10⏱ 読了 約8📝 3,834
つみたてNISA3年目に「売りたい」と思った話

先にこれだけ言わせてください。

「売りたい」と感じること自体、おかしくありません。

でも、その衝動のまま動くと後悔するケースも多い。だから今日は、3年目に私が感じた「売却したい心理」を正直に話します。

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結衣のプロフィール写真

↑ 私(結衣)。元メーカーOLで、32歳のいま副業・投資で生計を立てています。

なぜ3年目に「もう嫌だ」と感じるのか

最初の熱量は2年で冷める

始めた当初は「20年後の自分への贈り物」という気持ちで満々でした。

でも、正直に言うと…1年・2年と続けると、その熱量は静かに冷めていきます。

毎月33,333円(つみたてNISAの月換算上限)が口座から消えていく。

それなのに、日常生活は何も変わらない。

「これ、本当に意味あるのかな?」という疑問が、3年目あたりから顔を出してきます。

  • 積み立てた資産は増えているのに「使えない感」だけが積み重なる
  • 投資の含み益(まだ売っていない利益のこと)が出ていても、実感が湧かない
  • 「このお金、今使ったほうがよくない?」という声が脳内に増える

私の場合: 3年目の春、急に「この120万円があれば旅行にも行けるし、資格の勉強もできる」と思い始めました。理性ではなく感情が動いた瞬間でした。

「20年ホールド」という心理的プレッシャー

つみたてNISAは非課税で運用できる制度です。

でも、その非課税期間(利益に税金がかからない期間)は最長20年。

この「20年」という数字が、じわじわとプレッシャーになっていきます。

「あと17年も動かせないのか」と感じ始めると、制度のメリットより拘束感の方が大きく見えてくる。

これが、3年目の「売りたい」衝動の正体の一つです。

通帳とコインのある積立投資のイメージ

↑ こんなふうにコツコツ積み立てていると、3年目あたりで「本当にこれでいいのか」と迷う瞬間が来ます。

途中解約(売却)が増える3つの現実的な理由

「長期保有が正しい」と頭ではわかっていても、人生はそう単純じゃない。

途中で売りたくなるのは「意志が弱いから」ではなく、現実的な理由があるからです。

理由①:突然の出費が重なる

  • 車の買い替え(予想外に高かった)
  • 親の介護や医療費が発生した
  • 引越し・結婚・出産など、ライフイベントが重なった

30代はとにかくお金が動く年代です。

積み立てていた資産が「動かせないお金」として見えてくると、緊急時の選択肢に入ってきてしまいます。

理由②:相場が下がって「今のうちに損切りしたい」

損切り(ロスカット)とは、含み損が出たときに売って損失を確定させることです。

「このまま持ち続けてもっと下がったら怖い」という心理が、長期投資の大敵です。

特に3年続けてきた人は「せっかく3年分の積み立てが消えた」という感覚になりやすい。

理由③:「今の利益で十分」という満足感

逆に含み益(まだ売っていない利益)が出ているとき、「今売れば確実に得する」という衝動も出ます。

人間の心理として、利益は早く確定したくなり、損失はなかなか認めたくない傾向があります。

これを「プロスペクト理論」と言いますが、難しい話より「あるある」と感じませんか?

詳しくはつみたてNISA 満額40万円 5年後 流動性 売却タイミングでも書いています。

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「売りたい」と感じたとき、私がやったこと

ソファでノートPCの資産グラフを見る女性

↑ 私もこんなふうに、ソファで資産状況を見ながら「売るべきか」と悩んだことがあります。

実は私も最初は、売却ボタンを何度も見つめていました。

その時、やったことが3つあります。

ステップ①:「なぜ始めたか」を書き出した

当時のノートを開いて、つみたてNISAを始めた理由を読み直しました。

  • 老後2,000万円問題が不安だった
  • メーカー時代の給料だけに頼りたくなかった
  • 「将来の自分を助けるお金」を作りたかった

読み直したとき、「今の私の感情」と「始めた時の理由」がずれていることに気づきました。

ステップ②:「売ったらどうなるか」を数字で考えた

感情ではなく、数字で整理すると冷静になれます。

  • 今の含み益はいくらか?
  • 売ったお金を何に使うのか?
  • その使い道は「3年分の積み立て」と交換する価値があるか?

私の場合、「売ったら旅行に行きたい」という気持ちでしたが、旅行代は別の方法で捻出できると気づきました。

ステップ③:「動かせないお金」と「動かせるお金」を分けた

これが一番大事だった気がします。

つみたてNISAだけに資産を集中させていたから「動かせない感」が生まれていました。

緊急用の現金・短期の生活費・長期の積み立てを、それぞれ別の枠で持つようにしたら、NISAへの執着が薄れました。

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「20年強制ホールド感」の正体と向き合い方

ここで少し冷静に整理させてください。

つみたてNISAは、20年間売ってはいけない制度ではありません。

「20年間売らなければ非課税が最大限活用できる」というだけで、いつでも売却はできます。

ただ、売った枠は戻りません(翌年に新しい枠が来ることはありますが、売った分の枠は消える)。

  • 「売れない」→ × 間違い
  • 「売ると非課税枠が戻らない」→ ○ 正確
  • 「20年待てば非課税メリットが最大になる」→ ○ 正確

ポイント: 制度の「縛り」ではなく「仕組み」として理解し直すと、心理的プレッシャーが少し和らぎます。私はこれを知った時「思ってたより自由だった」と感じました。

とはいえ、売却タイミングの判断はリスクを伴います。

私の判断が「あなたにとって正解」とは限らないので、最終的には自分のライフプランに合わせて考えることが大切です。

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「何のために続けるのか」を問い直す

3年続けてきたあなたに、少し聞いてみたいことがあります。

「つみたてNISA、何のために始めましたか?」

老後のため?教育費のため?単純に増やしたかったから?

その目的が今もまだ有効なら、「売りたい衝動」は一時的な感情かもしれません。

  • 5年後・10年後の自分に、この積み立てはどう映るか
  • 売って手に入れるお金の使い道は、本当にそれが最善か
  • 「売らなかった自分」を後悔するシナリオはあるか

私の場合、30歳で体調を崩したあの日を思い出します。

「お金の不安をなくしたい」と思って始めた積み立ては、今の私の「精神的なお守り」になっています。

売却の是非より、「自分が何を守りたいか」の方が、本質的な問いかもしれません。

詳しくはつみたてNISA 40万円 5年 売却判断についての記事でも書いていますので、あわせて読んでみてください。

柔軟な資産構成で「動かせる枠」を作る

家計簿と電卓のある家庭のテーブル

↑ 私はこんなふうに家計全体を見直してから、NISAとの向き合い方が変わりました。

「売りたい」と感じた原因の多くは、資産の配置が偏っていることにあります。

私が今実践している配置はこんなイメージです(あくまで私の場合、参考程度に)。

  • 生活防衛費(3〜6ヶ月分の生活費): 普通預金で即動かせる状態
  • 近い将来の出費(1〜3年以内に使う予定): 定期預金や短期の積み立て
  • 長期の積み立て(つみたてNISA): 原則20年ホールド前提で、この枠には「急に使う可能性ゼロのお金」だけ入れる

結論: NISAに入れるお金は「なくても今の生活が回るお金」だけにする。これだけで「売りたい」衝動はかなり減ります。私はこれを2年目の終わりに実践しました。

投資の始め方や余裕資金の考え方については、投資 余金 余裕資金 貯金 資産形成 始める時期についての記事も参考にしてみてください。

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それでも「売ろうか悩んでいる」あなたへ

この記事を最後まで読んでくれているということは、まだ迷っている段階ですよね。

それは正直、良いサインだと思います。

衝動的に売った人は、記事を最後まで読みません。

迷っている間は「なぜ迷っているのか」を言語化することが一番の近道です。

  • お金が必要になった具体的な理由はあるか?
  • その金額はNISAを売らなくても用意できないか?
  • 相場の下落が怖いだけなら、それは一時的な感情かもしれない

投資にはリスクがあります。

売却タイミングの判断も、誰かに「これが正解」と言えるものではない。

でも、「売りたい」という感情の正体を知ることは、これからの判断を助けてくれます。

最後まで読んでくれてありがとう 🌸

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❓ よくある質問

Q.つみたてNISAは途中で売却できますか?
A.

はい、いつでも売却できます。ただし、売却した分の非課税枠は翌年以降に戻りません。売却自体は自由ですが、長期保有が前提の制度なので、緊急の現金が必要な場合以外は慎重に判断することをおすすめします。最終的な判断はご自身のライフプランに合わせて行ってください。

Q.つみたてNISAを3年で解約するのはもったいないですか?
A.

「もったいない」かどうかはその人の状況次第です。緊急の出費や明確な目的があれば売却も選択肢のひとつです。ただし、長期保有によって複利(利益が利益を生む仕組み)の恩恵が大きくなる傾向があるため、「何となく不安だから」という感情だけで売却するのは、後悔するケースも多いようです。

Q.つみたてNISAの含み益が出ているときに売るべきですか?
A.

含み益(まだ売っていない利益)が出ていても、売却タイミングの判断は難しいです。売った後に相場が上がり続けた場合、後悔する可能性もあります。「今使う必要があるか」「売ったお金の使い道が明確か」を冷静に確認してから判断することをおすすめします。投資にはリスクが伴うため、最終判断はご自身でお願いします。

Q.つみたてNISAを売りたいけど手続きはどうすればいいですか?
A.

証券会社(SBI証券・楽天証券など)の口座から「売却注文」を行えば手続きできます。スマホアプリからも可能です。売却後は数日〜1週間程度で現金化されます。ただし、非課税枠の再利用はできないため、売却前に「本当に今売る必要があるか」を再確認することをおすすめします。

Q.つみたてNISAを続けながら緊急資金を準備するには?
A.

生活費3〜6ヶ月分を「緊急用の現金」として普通預金に確保したうえで、残った余裕資金をつみたてNISAに回す配分が基本です。NISAに「急に使う可能性があるお金」を入れてしまうと、緊急時に売却を迫られるリスクが高まります。積み立て額を下げてでも手元の現金を確保することが、長期継続の安定につながります(あくまで私個人の経験談です)。

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